応用情報技術者試験受けてきた

 色々変なことに手を出している私も、実生活では悲しきITプレカリアートのひとりなので、IPAの資格試験なんぞをちゃんと受けにいったりするのであった。で、今日は新設された「応用情報技術者試験」を受けてきた。これは以前「ソフトウェア開発技術者試験」として行われていたもののバージョンアップであるそうだ。
 実は、旧ソフ開は二年くらい前に取得していた。今回は、資格の名前も変わるし合格すれば別の試験で午前試験免除になるし、まあ取り直しておくか、という気分で受けた。
 というわけで、旧ソフ開と比べてどんな感じか書いておこうと思う。


 まず午前問題について、範囲が広くなった分、個々の問題の難易度は下がったような気がする。
 旧ソフ開の頃はかなり複雑な計算問題とか出たような気がするけれど、今回はあまりそういうことはなかった。反面、ビジネスに関わる出題が凄く増え(午前では80問中30問?)、アルファベット3文字の用語の知識が問われたりする。SLAやらBCPやらNHKやらBCCやらDMCやらQBKやら……。
 午後問題に関しても、旧ソフ開では巡回セールスマン問題(NP困難だろそりゃ)の近似アルゴリズムに関する問題とかを受けたのだけれど、今回はそういうマニアックなものも出てこなかった。せいぜい旧ソフ開の午後1レベルじゃないだろうか。その代わり、プロジェクトマネジメントや企業戦略や内部監査やネットワーク管理といった分野からの出題がかなり増えた。
 午後試験は各分野12問からの選択式になっているが、6問は選択しなければならないので、私のようなガチガチのプログラマでも設計やプログラミング以外の問題を選ぶ必要が出てくる。ただ、どの分野も恐ろしく難しいという事は多分ないだろう。まだ採点されていないし全部やったわけでもないけれど……。

 全体的には、結構薄くなったなあという印象だった。第1回目だから、とりあえず簡単にしておいて様子を見るつもりなのかもしれない。実際の開発現場にいて、設計からテスト・納品まで一通り関わった事のある人なら割と合格しやすくなっていると思う。プログラミング一本槍な人には辛い部分があるかもしれない。しかし、高得点が取れないだけで合格できないという程じゃないだろう。
 まあ、まだ合格してないから偉そうなことはあまり言えないけれど。